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2017年01月15日

勝連城址の謎/ローマ帝国コインの発見4

さてと解体屋のおじさんです、こんばんは。
今日も勝連城址のローマ帝国コインの話になりますが・・・

おさらいとして話を元に戻しますが、勝連が滅んだのは1458年で、それ以降は貿易は行われていない、なので1458年以前の貿易の物流を辿っていくと、ローマ帝国コインが何処から流れてきたのか推測しやすい、

あとは近代以前なのでユンボウもダンプもクレーンも無く、港町は全部手作りになるので、そんなに簡単に町を一つ作れない、町が有るという事は人や食べ物の物流が有るという事でもあるので、1458年近くの船の寄港地がわかれば、そこに町が有り食料や娯楽(酒場や売春所)が有るのでローマ帝国コインも確保しやすい、

自分はその目安として、中国の鄭和の寄港地を目安にしました。これなら1406年の航海なので、勝連の繁栄の時期と重なるところが大きい。ただ、自分が知らないというだけで、他の国の航海地図は有るかもです。ご存知の方は教えてくださいませ。<(_ _)>

そして、前回に各寄港地をまわっていきまして、ようやくマラッカ海峡までたどりつきました。そこを掘り下げます。

マラッカ海峡なんですが、中国の唐が全盛期の時は、それほど栄えておりません。まあ、当然です。唐みたいな巨大国家が有り、治安もよくて通行税もないのなら、あえて危険な海のルートをたどる必要性は、あまりない・・・
あ、念のために書いておきます。必要性がないとはいっても、それでも海のルートは重要でして、それは何故かと言いますと、大量の貨物を運ぶ方法は前近代では船しかないのです。陸上の貨物輸送だと馬車しかないので、それだと船の積載量には負けてしまいます。

なので、必要性はあまりないとはいっても、それなりには繁栄していましたが、超大国「唐」の崩壊で海上輸送ルートはにわかに脚光を浴びます。陸上で小さな国家が乱立すると、通行税は取られるし、治安だって悪いし、なので良いことがあまりないのです。前近代の海は、領海という概念が薄いので、船さえ持ってたら好き勝手にどこまでも行けますし。

んー・・・多分ですが、船は中国の帆船でしょう。というのも、まだ西欧は十字軍で大騒ぎで海洋進出の準備がされてない。
どういう船かというと、wikiから参照。

「中国の帆船(8~18世紀)[編集]
北宋時代に高麗へ派遣する使節用として造られた帆船は全長約110メートル積載量1100トン以上で、見た事のない大船だと記される。一般の貿易船としては、積載量275トン程度の大船から万斛船と呼ばれる600~900トン程度の巨大帆船まで様々な種類の船が用いられた。戦闘船は速度が重視され、一日千里を航行すると記録されている。
ヴェネツィアの旅行家マルコ・ポーロ(Marco Polo,1254年 -1324年)は20年近く元朝のクビライ・ハーンに仕えた。そのときのことを口述した『東方見聞録』において、元朝の南方交易用の帆船は、4本のマストを持ち乗員は60名程度であること、竜骨(キール)によって船体は高い強度を保っていること、浸水しても沈没を免れる隔壁構造の船体を採用していること、羅針盤によって正確な遠洋航行が可能であることを報告している。
中国の明朝では鄭和が1405年から1433年にかけて7回の大航海を行った。航海した範囲は東南アジア、インド、アラビア半島、アフリカ東岸にまでわたった。これらの航海には長さ173m、幅56mにも及ぶ巨大な帆船が用いられた(詳細は項目「鄭和」を参照のこと)。」

そして、その時期にマラッカ海峡を治めていたのはマラッカ王国。マラッカ海峡はムラカとも言うそうです。ムラカ港務長官は四人いて、一人が中国などの東アジア担当、細かく言いますと、中国、琉球王国、チャンパ―を担当しておりました。

ほら、勝連貿易にたどり着いた(--d
マラッカ海峡を経由して勝連へと貿易していた可能性が高いです。そして、その中にローマ帝国コインも入っていた、と。

ちなみに後の話になりますが、マラッカ海峡は勝連が滅んだ1458年のあとの1511年にポルトガルが攻めてきて占拠され、ポルトガル海上帝国の主要拠点の一つにされます。でも、その前はマラッカ王国は繁栄していたと。

んー・・・そうだな、そうするか。
もう、ここまで書いてしまったので、開き直ってローマ帝国コイン発行の時代まで遡る事にします。
とんでもなく長いブログになってしまったな(笑)

今日はここまでにします。
朝のコーヒータイム、お疲れ様です。
( ^^) _U~~


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Posted by white_yamada at 04:30│Comments(0)歴史
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